空前のクラフトビールブームをブームで終わらせないために必要なこと

キリンビールクラフトビール店を立ち上げ

2015年4月17日(金)、代官山の東急東横線跡地に『LOG ROAD DAIKANYAMA(ログロード代官山)』がオープン。全長220mの緑にあふれた細長い敷地に5つのお店が点在し、散歩気分で楽しめる心地良い商業施設だ。

その目玉の一つが、代官山駅から最も近い場所にできる『SPRING VALLEY BREWERY TOKYO(スプリングバレーブルワリー東京)』。これはなんと店内で造ったクラフトビールを飲ませるオールデイダイニングだ。

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現在、空前のクラフトビールブームなわけだが、そもそもクラフトビールとは、シンプルに言うと、大手ビール会社とは一線を画し、小さな醸造所(ブルワリー)がクラフトマンシップを発揮し、こだわって小ロットで造るビールのことだ。消費者の立場で更に乱暴に言うと、従来からの大手のビールは喉越しが爽快なラガービールピルスナー)だが、クラフトビールはホップを強く効かせるなど味わいが個性的で、大量に飲むというより味わって飲むエールビールだ(もちろんラガーもある。あくまでざっくりとした説明)


つまり、大手ビールとは真逆のクラフトビールだが、このスプリングバレーブルワリー東京はなんと大手のキリンビールが運営するというから驚く。

ちなみにクラフトビールのシェアがどれくらいあるかと言うと、ビール系飲料(ビール・発泡酒・新ジャンル)全体において出荷ベースでわずか0.4~0.5%、金額ベースでも1%程度。ブームと言っても実際はとても小さい数字。

しかし、クラフトビール先進国であるアメリカでは、クラフトビールのシェアが出荷ベースで7.8%、金額ベースで14.3%とずっと高い。

ビール類全体の市場は、課税出荷数量が10年連続のマイナスという右肩下がりなので、大手が伸びしろのあるクラフトビールに注目するのは理解できる。それゆえ各社がクラフトビール的こだわり商品を投入し始めているが、最も思い切ったのがキリンビールというわけだ。

同社のクラフトビール関連の流れを記すと、2014年7月、クラフトビールブランド「SPRING VALLEY BREWERY(スプリングバレーブルワリー)」の立ち上げが発表され、第一弾商品「SPRING VALLEY BREWERY 496」(プロトタイプ品)の予約受注を数量限定で開始(発送は9月末)。2014年9月、星野リゾートの子会社であり、クラフトビール最大手である「よなよなエール」で知られるヤッホー・ブルーイングと業務・資本提携。2015年3月に、代官山に先行して、キリンビール横浜工場内に「スプリングバレーブルワリー」オープン。そして、今回のオープンとなった。

キリンビールはかつては磐石の王者だったが、2001年にアサヒビールに首位を奪われ、2009年に奪回したものの、ここ5年はアサヒビールに再びシェアトップを奪われている。また、2014年度は大手4社の中で唯一の前年比減となってしまった。そうした中でのこのクラフトビールプロジェクトなわけだが、元々キリンビールは日本におけるビールのパイオニアだ。「キリンビール」という商品はジャパン・ブルワリー社により生み出されたビールだが、その前身と言えるのが、1870年にノルウェー醸造家ウィリアム・コープランドによって横浜に造られた醸造所「スプリングバレーブルワリー」。つまり今回は、自社の元始であるブルワリーの名前を用いており、原点に立ち返る強い意気込みが伺える。

ホップの世界を変える「ビア・インフューザー」

さて、スプリングバレーブルワリー東京である。ホップを効かせ華やかで心地良い苦味も喉越しもバランスの良いフラッグシップビール「496」や、前述の創始者の名前を冠したピルスナーコープランド」、ゆずや山椒を用いた和風な白ビール「Daydream」など、6種類の個性的なビールを通常メニューとして揃えている。その味わいは想像以上のもので、考えられ研究され、また実作を繰り返されたビールと分かる(ビールは横浜も同様。食事メニューは異なる)。

店内も楽しい。恐らく世界初というガラス張りの仕込み釜や発酵貯蔵タンクがあり、ビールが造られている様子を見ることができる(日中は光が入らないようにカバーをし、夜はビールに影響の少ない黄色いライトを使うなどの配慮もされている)。食事も「美味しくなければならない」ということで、ステーキなど充実の肉類を中心にレベルの高いものが並ぶ。

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そんな中、最大の注目が、飲む直前にホップやフルーツなどをビールを通し、香りや風味を加えられるという、これも世界でここと横浜にしかないオリジナルの装置である「ビア・インフューザー」だ。

この話を初めて聞いた時に思ったことがある。昨今のクラフトビールブームは、ホップブームと言えるほどホップが過熱しているよなぁ、ということである。

ブームの推進力の一つはIPA(インディア・ペール・エール)だ。IPAとは、元々はイギリスからインドにビールを輸出する際、長い航行に耐えられるよう、発酵度を上げ、ホップを多く加えた独特な苦味の強いビール。これがアメリカのマイクロブルワリー(小さな醸造所)で進化して盛り上がり、世界中に波及した。キーになるのは、とにかくホップ。いわゆる大手のビール(ピルスナー)は、チェコやドイツ系のホップを使うことが多いが、クラフトビールで特徴的に使われるのが、エキゾティックだったりフローラルだったりする、アメリカやニュージーランド・オーストラリア産などの新種のホップだ。しかもそれを大量に使う例が目に付く。


例えば、グレープフルーツを思わせるニュージーランドの人気ホップ「ネルソンソーヴィン」を“ふんだんに使った”という『8ワイアード』(ニュージーランド)の「ホップワイアードIPA」や、通常のビールの40倍以上のホップ(こちらもネルソンソーヴィン)を入れたという『ブリュードッグ』(スコットランド)の「パンクIPA」など、ホップ感が強烈なビールが次々生み出されている。これらはどれも文句なく美味しいが、しかし、その先を思うと「更にホップが100倍、200倍とより過剰な方に進むだけ?」と若干の冷めた見方になってしまうのも事実。厚化粧をしすぎると逆に美しさが損なわれていくのと似た危惧だ。


話を戻す。ホップを足せる「ビア・インフューザー」だ。これもホップ盛りなのかと思っていたのだが、飲んでみて驚いた。

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これは単にホップを増したものではない。オープン段階では、ブラヴォーホップを効かせた看板ビール「496」に、ギャラクシーホップをくぐらせることができるのだが、つまり別種のホップを追加することが大きなポイントで、更にホップを過剰に効かせた、というより、別のエッセンスを加えた感じとなっていた。

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ブラヴォーホップの若々しいフローラルの感じが強まるのではなく、ギャラクシーホップのトロピカルフルーツのような味わいが加わることで、また別のビールに変わったからだ。パッションフルーツのようなオレンジのような甘味が増す感じ。

ホップ人気の流れの中で、新たな装置を造り、単に量を増すのではなく、ライブ的に変容のマジックを魅せるというのは粋。これは世界的にも誇れる提案だろう。

また、東京店オープン記念限定醸造ビール「First. Crossing」(ファーストクロッシング ~一号踏切~)を飲んだところ、ネルソンソーヴィンを使っているのだが上品な使い方で心地良く、とても落ち着く、ずっと飲んでいたくなるようなビールだった。同じネルソンソーヴィンがメインであっても、前述の海外のビールや、サッポロビールが出しヒットした「薫り華やぐヱビス」などともまた全然違うのだ。新しいホップを使い流行の味わいを押さえながらも、それ1本の戦略にしていないところに好感を持ったし、とても美味しかった。

先に述べたようにクラフトビール人気の鍵の一つはホップだと思う。そしてスプリングバレーブルワリーはその流れで新たな提案を見せてくれた。これはクラフトビール全体に良い影響を与えそうだが、他にどんな要素がクラフトビールの未来ある特徴であり、また生き残る術だろうか? 最初がホップということでダジャレ的にステップとジャンプを考えてみたい。

ブドウ? 栗? 無限の可能性を秘めた副原料

ということで、ホップの次の「ステップ」は、副原料だ(日本では発泡酒に分類されることになる)。

ヒューガルデン ホワイトなどで知られるベルギーのホワイトビールが副原料としてオレンジピールコリアンダーシードを使っていてスパイシーさと爽やかさを増しているように、ホップ以上に可能性があるとも思えるのが副原料なのだ。

スプリングバレーブルワリーでは、ゆずや山椒を用いた白ビール「Daydream」が特徴的。ただ、この組み合わせ自体は日本クラフトビール社の「馨和 KAGUA」でも用いられているので全くもって新しいわけではないが、また別の味わいになっているのと、ラインナップの幅を広げていて今後の期待も高めてくれていて良い。それとラズベリー果汁を加えた「JAZZBERRY」がとても美味しかった。フルーツビールはいろいろあるが、くどかったりと意外と美味しいものに出会わない気がするが、これはバランスが巧みだと思った。

日本では地ビール解禁のきっかけとなったサンクトガーレン社が、りんご、メイプルシュガー、シナモン、パイナップル、黒糖、バニラなどを使った斬新なビールを次々に出している。が、イタリアなどはもっとすごいことになっていて、ビリフィーチョ・グラド プラトは、カカオ豆、イナゴ豆、栗、緑茶。ビリフィーチョ・ローベルビアは、ブドウ、クローブスターアニス。ビリフィーチョ・イタリアーノは、小さなバラの花をつぼみのまま、黒胡椒、レモンやオレンジの花からのハチミツ、エルダーベリーなど、想像しなかったような副原料を用いた、とても美味しいビールが生み出されている。このジャンルもやりすぎると新奇さに走り何だかよく分からなくなりそうだが、未知の可能性を無限に秘めていると言え、クラフトビールをもっともっと楽しませてくれそうだ。

ビールはマリアージュで楽しむものに

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そして、最後の「ジャンプ」。それはペアリングだと思う。つまり、美味しく造ったビールとどんな食事を合わせるのか?だ。今回も全6種のビールとそれに合わせたおつまみのペアリングセット(2000円)があり、また、フードメニューには、おすすめのビールが記載されている。「とりあえずビール」という言葉は、食事とのペアリングが考慮されていないが、個性的なクラフトビールはワイン同様、食事との相性を楽しむに恰好だ。相性はいろいろと試したいし、もっともっと追求されていくと面白いだろう。

それこそキリンビールが横浜工場で行ったビールとスイーツのマリアージュ講座に参加した際、そこで提案されたキリン一番搾りピエール・エルメのシトロン・マカロンのペアリングの驚くほどの立体的な美味なマリアージュに衝撃を受けたことがあるし。

と、ここまでクラフトビールをブームに終わらせないための3つの鍵と個人的に思っていることを書いたが、もっとも原材料の質・セレクト・製法の違いなどはとても重要だ。変数の可能性を探り、真に美味しいクラフトビールを、更にフードと合わせることで未体験な美味しさの世界を生み出せれば、クラフトビールは一過性のものではなく、定着するのではないだろうか。

大手のクラフトビールはダメなのか?

ともあれ、今回のオープンに関しては「そもそも大手がクラフトビールとはおかしくないか?」などの声をよく聞いたが、消費者にとっては、どこが造ろうが、美味しいビールが飲めれば良いと思う。お店で実際に飲んでみて思ったのは、当然だがキリンビールは遊びでやっていない。本気でアイデアと大手ならではのお金を注ぎ込んで造っていることを、端々に感じた。ぜひ体験することをオススメする。

そして、当然、非大手のクラフトビール醸造所はアイデアと技術でもって更なる美味しいビールを造ってほしい。そうして皆が高め合えば、クラフトビールはまだまだ面白く、ブームを超えていくだろうと思うのだ。

CD不況の中、なぜHMVは渋谷に新店を再度オープンさせるのか?

渋谷系”を生み出し、日本を代表するCDショップの一つだったHMV渋谷が、音楽好きに惜しまれつつ閉店したのが、2010年。

CD不況を印象付けた出来事だったが、なんと今年2015年秋に再度渋谷に旗艦店をオープンさせることが決まった。

場所は、マルイシティ渋谷がリニューアルして開業する「渋谷modi(モディ)」内5~7Fの約550坪。HMV最大の売り場面積となり、約50万点の商品を置くという。

音楽好きとしては嬉しい話だが、果たして勝算はあるのだろうか? ローソンHMVエンタテイメントの広報担当者(渡辺昌平さん)に尋ねた。

 

総合提案する、新業態でのオープン

Q:CD不況と言われますが、従来の店舗と戦略を変えるのでしょうか?

A:今回オープンさせるのは「HMV&BOOKS TOKYO」というお店で「ブックス」という言葉がありますように、従来のCDとDVDを中心とした店舗とは異なる、新業態となります。書籍を中心にし、グッズ、雑貨なども扱う予定です。

Q:書籍が中心ですか! 雑貨は、どのようなものを想定されていますか?

A:商品についてはこれから決めてまいりますので、現段階ではっきりと申し上げることはできないのですが、例えば、文具やキッチングッズなどを置く可能性がございます。

Q:それは驚きました。従来のCDショップとは全く違いますね。

A:そうですね。商材の幅はかなり広いですし、イベントスペースも広くし、店内にカフェも設置予定です。

Q:イベントは多く行う予定なのでしょうか?

A:はい、イベントスペースは従来の店舗にも設けていましたが、今までよりも多く開催する予定です。従来のミニライブなどだけではなく、書籍の作家を呼んでトークショーを行ったり、グッズや雑貨と絡めたワークショップなども予定しています。

Q:なるほど、かなり多様で活性化する場となりそうですね。ターゲットはどこに設定しますか?

A:出店させていただく渋谷モディ自体のターゲットが30~40代の女性なので、同じになります。以前は音楽や映画が好きだったけれど、最近は忙しかったり、子どもが生まれたり、とエンタメから離れてしまっている方に、CD・DVDだけではなく、複合的にエンタメを提案できればと思っています。“上質な空間・新たな発見の場所”というのを店舗の特徴にしたいと考えています。

Q:それでもやはり核となるのはCDのコーナーでしょうか?

A:商材でコーナーを分けるということではなく、ある切り口に対して、書籍、CD、DVD、グッズを揃える、といった提案の仕方を考えています。


Q:それもまた今までと全く違いますね、驚きました。ローソンチケットとの連携などもあるのでしょうか?

A:はい、連携する予定です。他にもグループ会社との取り組みとしましては、ユナイテッド・シネマとの連携も考えております。

Q:売上の予定は決まっていますか?

A:まだ決まっておりません。ですが、今回は売上というよりも、”新たなチャレンジ”を行う店舗として、お客様に新たな提案をしていくということを最重要に考えております。

 

スタートし始めている複合的な提案

Q:4/8には池袋店がルミネからエソラに拡大移転オープンしたばかりです。こちらの業態は従来のCDショップでしたが、イベントスペースと書籍コーナーが広く感じました。

A:おっしゃるとおりです。また、一部で複合的な提案をしている部分もあり、例えば『渋谷系とその遺伝子』というコーナーで、CD、DVD、書籍を一緒に並べていたりします。また、ジャズ・クラシック売り場が独立したコーナーとなっております。

Q:かつてメトロポリタンプラザにあったHMV池袋のクラシック売り場は人気がありましたよね。

A:そうなんです。お客様にとても愛していただき、その後に縮小したものの、今もかつてのイメージを強く持つお客様も多くいらっしゃるので、今回その期待に応えるために独立したコーナーを設けました。また、クラシック・ジャズ・ワールドミュージック売り場入り口では「クワイエットコーナー」という展開を行っています。ここではジャンル問わず「心を深く静める、繊細で穏やかな音楽」を集めています。企画としては以前より行っており、書籍も出ておりますが、ここまで大きく展開するのは初めてになります。

Q:なるほど、従来の店舗と秋にできる渋谷店の間のような店舗なのですね。

A:そうですね。

Q:最後の質問です。渋谷の新店は、タワーレコードさんと近い立地なのが気になりましたが。

A:確かに近いですが、”競合”ということではなく、一緒に渋谷という場所や音楽シーンを盛り上げていければと考えております。


とのこと。最後に話の出た同業のタワーレコードタワーレコードカフェをオープンさせるなど、各社様々な手を打ち、ライフスタイルと音楽を結びつける傾向が伺える。


今回の新店は本がメインということなので、音楽だけに限って語るのは違うかもしれないが、従来のCDショップというのは、良くも悪くも「みんな音楽が好きで聴くのが当たり前」という前提を多分に持っていたかもしれない。


しかし、必ずしもそうではないのだ、ということがそれが一因に過ぎなくても明らかになっている今、専門店に足を運ばせる路線とは別の道を行く、というのは1つの接触の仕方としてとても理解できる(好きな人は買い続けるわけだし。もちろん買い続けてもらうための努力も必要だが)。かといって今回の選択はバイヤーの質や全体のデザインなど、難易度も高そうだ。それだからこそ、前向きに応援したいと思う。

ともあれ、音楽は日常のあらゆる場所に存在し、なくなることはないだろう。「音楽を買う」という積極的な動きが減って、パソコンやスマホでダウンロード、更にはYouTube、ストリーミング、音楽以外という流れがあるのは事実だが、お店で気に入った雑貨を買うのと全く同じように音楽を買う、というのは確かにありだ。

100年前に活躍した“ジムノペディ”で知られるフランスの作曲家エリック・サティは「家具の音楽」という概念を生み出し、BGMやアンビエントミュージックの祖となったが、今、正に音楽は家具や雑貨のように、ごく自然に買われ、愛されるようになるのかもしれない。

エルダーフラワーのリキュール「サンジェルマン」が爽快な甘さで、オシャレに美味しい

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ヨーロッパで古くから万能ハーブとして知られてきたエルダーフラワー。優しく爽やかで甘い香りで、2014年夏に「世界のキッチン」シリーズで出たエルダーフラワーを使った「スパークリング・ウォーター」が人気となるなど日本でも近年話題となっているが、世界のバーで注目されているというスーパープレミアムフレンチリキュール「サンジェルマン エルダーフラワー リキュール」が遂に日本でも発売されることに。

2007年に生み出されたこのリキュールは、100%手摘みの、エルダーフラワーを使った初のリキュールで、ニューヨークでは「セント・ジャーメイン」の呼び名でトップバーテンダーに愛用されているとか。

味わいは、アプリコットや、酸味を抜いたカシスに似た感じ。ふわっと香りよく、甘くフルーティー。シロップのような感じでお酒っぽい感じがあまりしないが、ブランデーが使われていることもあるのか、アルコール度数は20度。「美味しい!」と飲みすぎると、思いがけず酔ってしまうかも。

ストレートだと甘く良い香りが本当に印象的なので、このままカキ氷にかけてもオシャレな大人氷ができそう。その他でも、スイーツにかなり使えそうな印象だ。

今回の新発売に合わせ、新宿伊勢丹3階にある『ビストロカフェ レディース&ジェントルメン』が、『サンジェルマン エルダーフラワー カフェ by LADIES&GENTLEMEN』となりサンジェルマンのカクテルを提供していて(4/12に終了)、スパークリングワイン(マルティーニ)とソーダで割ったカクテルを飲んだが、薫風のような爽やかさで、外で飲んだら最高だろう。同席した大の辛党の友人は「少し甘いから、辛いものなどとペアリングすると引き締まりそう」と言っていた。確かに、それもありだ。

ともあれ、エルダーフラワーのリキュールというと、ニッチなものに思われがちだろうが、これはかなり汎用性が高いと感じた。カクテルやスイーツを自分で作る人は1本買っておくと、アイデアが格段に広がるだろう。瓶もアールデコ的な雰囲気で飾りたくなるかっこよさだし。オススメ。

素敵なリキュールに、乾杯。

『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』が到達した多面多角的世界

『マイノリティとセックスに関する、極私的恋愛映画』(上映:渋谷UPLINK)を観た。すんごい映画だった。

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監督の佐々木誠さんは、これまでに、視覚障害者が映画を作るという『INNERVISION』などの映画作品の監督や、
フジテレビで放送されたドキュメンタリー『バリアフリーコミュニケーション 僕たちはセックスしないの!?できないの!?』などを手がけてきた鬼才。

映画は、自らが犯してしまったらしい事件についての精神障害者の回想から始まり、身体障害者の恋愛、東日本大震災など、様々な事象が絡みつつ進む。

観ていて頭をグルグルと巡るのは、障害者と健常者、精神障害と身体障害、日常と非日常、日本と外国、虚構と現実、過去と現在と未来などの、二項・三項の対比。
こうした『対比』は、撮影の仕方や作品自体の構成にも現れ、静と動、統一と破綻、醜と美が、交錯していく。

上映後、会場に来ていた佐々木監督と話をしたく残っていたら、幸運にも本人からお誘いいただき、その場にいた何人かと飲みに行ったが、その際に監督は「レイヤーが重なるイメージ」とおっしゃった。

事実そうで、多層的なのだが、実際はそれ以上のものがあった。

対比されるもの全てが一度落とされ、大小に割れ飛び散ったパーツが立体的に再構築される感じ。

立体的なジャクソン・ポロックと言うには、もっと自由だし、
ブレンデッド・ウイスキーの味わいより、やはり自由だし、
星の並びと言うにも、もっと自由を感じる。

それを安易に『実験的』と理解するのも違うだろう。というのもそこをもが対比的に組み込まれ、実験的でない部分もあるからだ。メタ映画とも言えるし、そもそも映画ではないかもしれない。けれど、つまるところは『映画』と監督はするだろう。なんて問題作!(笑)

鑑賞直後は『東京』ということが唯一通奏低音のように存在すると思ったが、
少し時間が経った今ではそれも一部に過ぎないと感じる。

会期中、2度3度と足を運んで観た客が複数いたそうだが、それも分かる。
作品の印象は鑑賞後に変化するし、何度観ても、その度に印象が変わるだろう。

あと、佐々木監督から聞いた話で面白かったのが、上映後にほぼ毎日ゲストを呼んでトークショーを行ったそうだが、その日のゲストがその場で初めて当作を観て直後にトークショーを行った場合、作品内容を批判されることが時々あったのだそう。

それもとても分かる話だなと思った。頭の整理がなかなかできないのだ。それゆえ、直後に人前に出て話をしなければならないのなら、手放しにただ漠然と褒めるか、批判するか、のどちらかになってしまいそうだ。

一方、観た後でこんなにも人と感想を話し合いたくなる映画というものも初めてだった。あまりに多面的・多角的で、話したくなることがたくさんあるのだ。

作風が一致という意味では全くないが、ヌーヴェル・ヴァーグが登場した時の衝撃は、こういったものだったのかもしれない、とすら思った。

ともあれ、混迷する(ように思える)今を生きるために、如何なる思考、生き方をすべきなのか。主人公の「ワタシ」による1つの在り方に気付かされる部分は多かった。


※この作品は、連日の盛況を受け、アンコール上映が決定したそうです。
2015/3/21(土)~4/3(金)
また、毎週水曜日は佐々木誠監督の前作『INNERVISION インナーヴィジョン』との2本立て上映だそう。豪華!

www.uplink.co.jp

アマチュアの女子高生ブラバンによる『熱血!ブラバン少女』が大ヒットした理由

現役女子高生ブラバンによるアルバム『熱血!ブラバン少女』が大賞!

熱血!ブラバン少女

熱血!ブラバン少女』というアルバムが2015年の日本ゴールドディスク大賞のクラシック・オブ・ザ・イヤーを獲り、話題となりました。

CD「熱血!ブラバン少女」年間1位に 大ヒットで快挙 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース


このアルバムはなんとプロによる演奏ではなく、全日本吹奏楽コンクール全日本マーチングコンテストで多数受賞してきた名門中の名門である、精華女子高等学校吹奏楽部(福岡)が演奏したもので、前代未聞の快挙。

朝日新聞デジタル:全日本吹奏楽コンクール 全国大会プログラム・結果(高校) - 教育

 

当賞は、アルバムの売り上げ数によりますので、実質的にクラシックで2014年に一番売れたアルバム、となります。

過去の受賞ディスクを見ると、小澤征爾(指揮)やヨーヨー・マ(チェロ)など世界的な音楽家の名が挙がりますが、それ以外は、フジ子・ヘミング辻井伸行のだめオーケストラ、昨年は海上自衛隊東京音楽隊(ソプラノ:三宅由佳莉)など、お茶の間でも話題となったアルバムが多いことに気付きます。

小澤征爾も有名なウィーン・フィルのニューイヤーコンサートに登場した際のCDだったり、ヨーヨー・マサントリーのCMに登場し、また歌舞伎の坂東玉三郎と共演した映画が公開されるなど大変話題になっていた時期に受賞ということで、やはり社会一般に広く認知されたアルバムが受賞してきたと言えそうです。


また、特筆すべきは、2008年。なんと『ブラバン!甲子園』という今回と同じくブラスバンドのCDが大賞だったのです。ただし、これは東京佼成ウインドオーケストラというプロによる演奏。

今回は、名門とは言え、高校生というアマチュアの演奏が大賞で、それが大快挙なことに変わりはありませんが、この数年でブラスバンドが2度大賞を獲ったということで、そもそもブラスバンドのアルバムは人気が高いのでしょうか?

今、ブラバン・ブーム?

まず、いきなりなのですが、クラシック音楽のアルバムの売上におけるブラスバンド吹奏楽関係の割合は決して高いものではありません。正確な数字ではないですが、関係者の話を合わせると、大体1割程度ではないかと思われます。

では、なぜそこから年間で最も売れたアルバムが登場したのでしょう? ここ近年のブラスバンド関連の動きから、探ってみましょう。

・2004年6月~ 日本テレビ系列のTV番組『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』にて「日本列島 吹奏楽の旅」コーナー開始
・2004年9月~ 映画『スウィングガールズ』公開(2001年公開『ウォーターボーイズ』をヒットさせた矢口史靖監督による次作)
・2005年『スウィングガールズ オリジナル サウンドトラック』が日本ゴールドディスク大賞サウンドトラックアルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞
・2006年、津原泰水が発表した小説『ブラバン』がベストセラーに
・2007年6月 前述の『ブラバン!甲子園』発売。大ヒット。「ブラバン・ブーム」と言われ始める
・2008年 『ブラバン!甲子園』が日本ゴールドディスク大賞クラシック・オブ・ザ・イヤーを受賞
・2008年3月~ 映画『ブラブラバンバン』公開(原作は1999~2000年にかけて連載された柏木ハルコによる漫画)
・2010年 「日本列島 吹奏楽の旅2010」(その後、2013年まで毎年放送)
・2013年8月、福岡を拠点に活動するバンド『CHEESE CAKE』のメンバーがブラバン経験者だったことから同じく福岡の精華女子高等学校吹奏楽部にライヴの共演を依頼

CHEESE CAKE 『CHEESE CAKE×精華女子吹奏楽"ブラバンド"「音の無い世界のうさぎ」』 - YouTube

・2013年10月 精華女子高等学校吹奏楽部、全日本吹奏楽コンクール金賞受賞(7回連続9回目、18回出場)
・2013年11月 精華女子高等学校吹奏楽部、全日本マーチングコンテスト金賞受賞(15回連続15回目、15回出場)
・2014年2月12日 上記『CHEESE CAKE』との共演に感銘を受けたレコード会社の担当スタッフが話を持ちかけ『熱血!ブラバン少女』リリース
・2014年2月24日 オリコン週間チャートクラシック部門にて同アルバムが初登場1位を記録(5週連続)
・2014年12月24日 ヒットを受けて第2弾の『挑戦!ブラバン少女』リリース
・2015年 『熱血!ブラバン少女』が日本ゴールドディスク大賞クラシック・オブ・ザ・イヤーを受賞

といった感じです。

なお『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』では、当初「部活動の旅」だったものの、第1回の吹奏楽部が面白かったため、司会の所ジョージの独断で「吹奏楽の旅」に企画変更されたという経緯が。それゆえ、もしかしたら今のブラバン・ブームのきっかけの一つは所さんかもしれない?! ともあれ、この番組がブラスバンド精華女子高等学校吹奏楽部・マーチングの素晴らしさを広めたのは大きかったと思われます。

また、日本では戦後に学校教育において注目され全国に広まり、一般社団法人 全日本吹奏楽連盟の加盟団体数は、2001年が13516団体で、2013年10月1日の時点で14265団体。日本の吹奏楽人口は100万を超え、世界的に見ても吹奏楽大国なのだそうです。

ということで、そもそもブラバン大国の下地があった上で、小説や映画の題材となり、TVで紹介され、福岡というキーワードで精華女子がプロデューサーの目に留まり、更に地盤が強化されたところで今回の精華女子高校のデビューとなったわけです。

『熱血!ブラバン少女』を買ったのは誰?

では、このアルバムを買ったのは誰なのでしょう? CDショップの方に尋ねてみました。

「発売後すぐスポーツ紙に大きく出て、しばらくは主におじさま方がお買い上げになっていました。『新聞に出ていた話題のCD下さい』という感じです。めざましテレビなどTVでアルバムが紹介されたことも良かったと思いますが『新聞を見て』という問い合わせの方が多かったような気がします」(山野楽器 銀座本店 クラシック担当:松永真実子さん)

なんと、最初に動いたのは中年男性とは!

「その後は『昔、吹奏楽やっていました』という感じのサラリーマンや現役で吹奏楽やっている感じの学生さん、その親御さんやクラシックのCDを買うついでに買っている感じの方もいらっしゃいました」(同、松永さん)

吹奏楽を現役で演奏している層のほか、かつてやっていた中年層が、懐かしいと感じて買っているようです。しかし、一番売り上げを支えているのは、吹奏楽やクラシックにあまり縁のない中高年が、頑張っている若者の姿に感動して買う、吹奏楽をしている子供や孫に、その姿を重ねて感動する、といった層だと思います」(HMV クラシック担当:久保昭さん)

なるほど、これって高校野球人気と全く一緒ですね。プロ並みとは言え、アマチュアの選手や奏者が努力を重ねて全力を尽くす姿に感動し応援する。TVで、彼女たちが藤重佳久顧問による熱血指導の下、土日も練習し、定期演奏会の前に至っては朝7時から21時までというハードな練習をこなす姿と演奏に、心動かされた方も多かったでしょう。

高校野球の応援でもブラスバンドが活躍するわけで、この両者は日本に根付いた、感動する・応援したくなる若者の姿の双璧なのかもしれません。

なお、ブラスバンド関係の他のCDはどうなのでしょう?

「最近、内容の良いアルバムのリリースが増えており、そこそこ売れていますが、そこまで売れているという印象はありません」(同、久保さん)

「他のブラスバンドのCDの売上は、それほど変わっていません。以前からと同じように吹奏楽好きの方が買っている印象です」(同、松永さん)

とのこと。

やはり今回は、『ブラバン』という日本人にとって人気のテーマに、更にその象徴である『高校生』、しかも全国トップの実力ある学生、更に言えば、スポーツ紙に載ったことを考えると『女子高生』という、これまた日本で根強いキーワードが揃い、話題が話題を呼んだことがヒットの要因に思えます。

技術的には遥かに上なプロ野球があるのに高校野球の人気が磐石なように、神業で精神性の深い演奏を聴かせるプロのクラシックの演奏家がいる一方、アマチュアの高校生の演奏がもてはやされる。結局のところ、人が感動し、触れたくなるものの価値は一つではなく、完璧さや技術の高さに感銘を受ける一方、そこに至ろうとするドラマや成長の記録にも胸を熱くする、ということでしょう。その価値観自体、優劣の問題ではないですよね。


ということで、精華女子高等学校吹奏楽部の皆様、本当におめでとうございます。様々な要因があれ、何より、歴代の部の皆様の耐えざる努力と実力が最大のヒット要因です。素晴らしい演奏をありがとうございました。

そして、そのアルバムを買った・これから買おうという方が、この機会に他のクラシック音楽の演奏も聴いて、更なる感動を得られれば、それはとても素敵なことだと、一クラシックファンとして、思うのです。

 

熱血!ブラバン少女

熱血!ブラバン少女

 

 2014年12月に発売された第2弾↓

挑戦! ブラバン少女

挑戦! ブラバン少女

 

 

ブロンフマン×サロネン・フィルハーモニア。ビロードに水晶を転がせる絶品の協奏曲

AppleのCMに登場し、その知的な音楽性がクールに広まった世界的指揮者・作曲家のエサ=ペッカ・サロネン


Apple - iPad Air - TV Ad - Esa-Pekka's Verse - YouTube

 

彼が首席指揮者を務め、共に「The orchestra(オーケストラ)」というiPadアプリも開発したフィルハーモニア管弦楽団との来日公演へ行った(2015年3月6日)。

オーケストラ

オーケストラ

  • Touchpress Limited
  • ミュージック
  • ¥1,400

 サロネンは個人的にとても好きな指揮者だ。1998年に同コンビで来日して振った現代音楽作曲家ジェルジ・リゲティの『アトモスフェール』と『ロンターノ』が、さすが自身が作曲家でもある現代音楽のスペシャリスト的演奏で、気が遠くなりそうな美しさに衝撃を受けたことを今も思い出す。


今回のこの日の曲目は、前半がイェフィム・ブロンフマンを迎えてのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。

サロネンが有名な堂々たる序奏の主題を豪華に鳴らす。フィルハーモニア管は弦楽器が極上で、分厚く温かみのある音。サロネンは細かく表情付けし、オケがそれに十二分に応える。

そしていよいよピアノ登場だが、ブロンフマン、凄まじかった! 巨体から繰り出される豪快な音は想像つくのだが、オケと融合する場面などはとにかく抑えて音を美味く溶け合わせる。

 

最初のカデンツァ後半(48小節目)において、フォルテの低音が終わった後、ペダルを踏みっぱなしにし、高音を別のレイヤーでなでるような優しいタッチで被せてきた時の音の対比はゾクゾクさせる効果。

 

終始こんな感じなのだ。はっきりと斬新、というわけではないのだが、ちょっとしたアイデアや解釈で、全く聴いたことのないチャイコだった。サロネンと音のイメージが一致している印象で、サロネンがエレガントなフィルハーモニアを鳴らす、美しいビロードのオケの絨毯の上をブロンフマンが水晶の玉を転がせるような、そんな軌跡のような演奏だった。

曲が終わると、客席からはブラボーが飛び交い、アンコールに応じたブロンフマンだが、始まった瞬間、またしても驚愕した。なんと、プロコフィエフの戦争ソナタ第7番の終楽章! アンコールにこんなメイン曲が聴けるなんて! しかもこれがまた絶品。強打だけで進めるのではなく、完璧なテクニックで疾走感もって進むが、クレッシェンド・デクレッシェンドの動きがとにかくなめらか。しなやかな鞭のように音楽が動く。息苦しいと思ったら、思わず呼吸を止めて聴き入ってしまっていた自分に気が付いた。

 

これまた大喝采となったわけだが、更にもう1曲アンコールが! 今度は打って変わってショパンの練習曲10-8。分散和音が高低に展開するこの曲を何の苦労もなく爽快に優しく奏でるブロンフマン。最後のアルペジオのやわらかでチャーミングなこと! 絶品すぎるデザート=アンコールでした。

休憩時に、音楽ジャーナリストの渡辺謙太郎さんとばったりお会いし、お互い「すごい演奏でしたね!」と大興奮。演奏の感動をこう共有できるのは本当に楽しいものだ。

後半は、サロネンがお得意のストラヴィンスキーから『火の鳥』。明快に精緻に作品の色合いをくっきり見せて演奏していく。が、面白いと思ったのが、無調的になる部分の響かせ方だ。バランスを持って鳴らさせるため、音が濁るのではなく、それぞれが水平にキレイに並び、全体として神秘的に美しく響かせる。それは、この先にリゲティたちがいることを感じさせるものだった。

有名なカスチェイの手下の踊りは快速テンポだが、その前のカスチェイが登場した際の盛り上がり方が凄みあり。

そういえばホルンが活躍する箇所が多々あるが、とても上手だなぁ、と唸ったが、そうだ、よくよく考えれば、これはホルンの名手デニス・ブレインを擁したフィルハーモニア管なのだった(ナイジェル・ブラック?)。

あと、その他、バンダがRC席あたりにいたのだが、サロネンはステージに背を向けてバンドに指揮する場面も。ファンとしてはそんなことも嬉しかったり(笑)。

大団円のとき、金管がベルアップし、音圧を感じるような、とてつもない音量にも驚く。いやぁ、面白かった。

そしてアンコールは、サロネンの紹介により、ラヴェルの『マ・メール・ロワ』から「妖精の園」。弦をきれいに織り成す極上のデザート。楽団員が捌ける中、拍手に応じて再度姿を見せるサロネン。そこでも、さっ、とお辞儀をし、身軽にバックステージに戻る。これがサロネン。クール!

 

この公演に先立ち、3/3にミューザ川崎さんにて、フィルハーモニア管のデジタル部門担当者による「音楽とテクノロジー」の取り組みについてのセミナーが行われ伺ったが、そこで担当者が何度も言っていて印象的だったのが、とにかくマエストロ・サロネンが協力的である、ということ。本当に素晴らしいパートナーなのだと思う。そんな中からアプリが生まれ、ホールのない地方でも演奏できる移動屋外ステージができ、子どもでも演奏できるセンサー埋め込みの楽器ができているのだ。

しかも、彼らのアイデアと実行力ある活動は、今後も時代の最先端を突き進むことだろう。

3週間で100万食! ミニストップの限定チョコソフトが“世界一”な理由

ミニストップと言えば『ソフトクリーム』

コンビニの『ミニストップ』と聞けば、条件反射的に連想するのが「ソフトクリーム」。

ミルキーな美味しさはコンビニソフトの中でも他の追随を許さぬ、もはや王者の風格。ソフトクリームファンの間では言わずと知れた名品ですよね。

その美味しさの秘密ですが、まずは、


ミニストップの「ソフトクリーム バニラ」は、北海道産の生乳と純生クリームにこだわり、牧場で食べるような、やわらかくてなめらかな食感と、キレのよいさっぱりとしたコクを目指して開発しました。

愛され続ける名品 ミニストップのソフトクリーム [コンビニグルメ] All About

とのこと。コーンにもこだわりあり、更に「ソフトクリームマイスター」の社内資格まであると言うのですから、その本気度が伺えます。

バニラに限らず、シーズン毎に登場する新味も注目ですが、今、このソフトクリームOFFシーズンに、密かに革命的な商品が登場していました!

それは「プレミアム ベルギーチョコ ソフト」です。


■空前のチョコレートブームに登場した世界一のチョコレートソフト

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昨今、チョコレートは一大ブーム。
中でも、最大の話題が「サロン・デュ・ショコラ」(バレンタインは別格として!)。元はフランス・パリで行われてきた世界最大のチョコレート見本市ですが、その日本版を伊勢丹が2003年1月から開催。毎年、世界のスター・ショコラティエが出店し、また期間中に来日し気軽にサインに応じるなど、特別なイベントに成長。


催事スペースを増やしても来場者は年々増え、今年2015年1月はなんと伊勢丹ではなく、イベントスペースの新宿NSビルで実施。それも盛況で終えました。

そんなブームだからこそ、コンビニソフトの王者ミニストップが開発に際し協力を求めたのが、チョコレートの王者・水野直己シェフ。

なんと、ワールドチョコレートマスターズ2007フランス・パリ世界大会において総合優勝を遂げ、世界のスイーツ界で「ナオミ・ミズノ」として知られる正真正銘の「世界一のショコラティエ」です。


彼の作るショコラは繊細で上品でなめらか。味わいは深く調和され、どれも「どうしてこんなに美味しいものが作れるのだろう?」と驚くものばかり。

そんな最強タッグが生み出したチョコレートソフトのお味は……、

カカオ分70%の濃厚なベルギーチョコレートに、なんとショコレートと相性の良い「あんず」の香りをプラス。コーンにもショコラを入れ、更に塩を加えることで甘さを引き締めていて、これが270円とは信じられないクオリティ。

う~ん、一口食べてあんずの香りが広がる。これはバランスが良い。チョコレートは濃厚すぎず、あんずと一体に。コーンも油臭さなど皆無。チョコレートが加えられているので、ソフトクリーム自体との相性はもちろんばっちり。

水野シェフが元々作られていたチョコレートソフトクリームもとても美味しいものでしたが、これはまた別のとても完成度の高いもの。

販売量が限定されているとのことで、とにかく急いで食べることをオススメします!

※と書いていたら、3週間で100万食を達成したとの情報が!

プレミアムベルギーチョコソフト100万食販売! 女優シャーロット・ケイト・フォックスさん、「ダイジョウブ!!」のセリフで ミニストップ「プレミアムベルギーチョコソフト」を応援 | プレスリリース | MINISTOP

 

※なお、下は、水野シェフ(洋菓子マウンテン)の通常のチョコレートの一例。傷が全くないというか、作りの良さ、素材の良さでこんなにも美味しいものができるのか、と幸せな気持ちになるもの。シェフの穏やかで優しい人柄がチョコレートに現れている気がします。パッケージのこだわりもさすが。

洋菓子マウンテン

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