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キラキラ広報論争に思う、本当にデキる広報 10の特徴

■キラキラ広報論争とは

キラキラ広報論争というのは、2014年11月24日に、六本木ヒルズのIT系企業で社内広報を担当する山本恵太さんが書いたブログに端を発す。

(戦略のない)キラキラ広報を駆逐したい - やまとぴBlog


要は、広報の仕事の前にかわいさや美人さで売るな、という話なのだが、これに対して、実際の広報の女性たちから「表に出るからにはしっかり勉強しますし、キラキラしたくてやっているわけではありません」といった反論も出て、何だかきな臭い感じである。

「キラキラ広報女子」たちが駆逐論に反発 「私たちは需要があるからやっているんです!」 | キャリコネニュース


そこで、メディア企業に在籍し、多種多様な企業広報やPR会社の担当と接してきた私の経験から思うところを記したいと思う。


■キラキラしようがしまいが、広報が「頭悪い」ことはほとんどない

確かに広報は女性が多く、きれいな方、かわいい方、つまり山本氏が指すであろう“キラキラ”した方は多いと思う。

だが、そんな“キラキラ”した方たちの中で「頭悪い」と感じた人に出会ったことは一度もない。私が幸いなのか(?)、皆、とても努力され、また仕事がしやすい方たちばかりだ。むしろ、才色兼備ですごいなぁ、と関心する方たちばかりなわけだ。

考えてもみれば、キラキラしていようがいまいが、広報はメディアにとって、会社の顔だ。山本氏の語る「頭悪い」人には務まらないと思う。

ということで、この論争により、一生懸命に仕事をしているのに、思わぬ議論の的になってしまいそうな親しい広報の皆様へ、エールを送りたいと思った次第だ。
皆様、いつもありがとうございます。

そして、その論争から、キラキラや性別を問わず、デキる広報、デキない広報って何だろう?と考えてみた結果の「本当にデキる広報、10の特徴」を挙げてみる。

これは、メディアのたった一人の人間の視点・思いにすぎないが、参考になる部分があれば幸いである。

■本当にデキる広報、10の特徴

1:自社商品・サービスを熟知している

これは当然だ。優れた広報は、こちらの希望を叶えられない場合「これはどうでしょう?」という提案をしてくれる。それが公になっていない情報だったりすると、こちらは輪をかけて「連絡して良かった。また何かあったら連絡しよう」と思うのである。逆に、自社サービスに詳しくないと、こちらは不安になる。不安になるから、相談をしなくなる。


2:寛容である

様々な理由で、PRしていただいた内容を紹介できない場合というのはある。が、その後、もう連絡をくれない人、変わらず連絡をくれる人に分かれる。前者は寂しいったらないし、もうそれでおしまいとなってしまう可能性もある。気にせず連絡をくれる人とは、もちろん次に繋がっていく。多少のことを気にしない寛容さを持つ広報にはとても感謝するし、信頼をする。非常に重要な要素だと思う。

 

3:横暴ではない

なぜか横暴な方が時々いらっしゃる。仕事は人と人の繋がりだ。いくつかの企業のサービスを厳選して紹介する際、コミュニケーションに難のある広報の会社のサービスは、やはり積極的に紹介しようという気持ちにならないのだ。これは本当にあることで、広報が変わることで、その企業のメディア露出が大きく増えることもあれば減ることもある。同業の友人とよく言うのが「企業は広報の人柄だよね」ということだ。


4:ガンガン攻めない

必要以上に体育会系で、しつこい広報は、嫌気が差してくる。「これ、どうですか?」そうですね、今決められないから後で考えますね。「いつまでに考えてくださいますか?」いや、思いついたら、な感じなのだけど。。そんなツメられても、、他にも考えることあるし、、面倒だなぁ。。という感じだ。


5:リリースのプレゼン力が優れている

例えば、私が在籍する会社には毎日、メール、FAX、配送、などで数百のプレスリリースが届く。それは案件毎で担当者に振り分けられるから、一人が全部を見るわけではないが、それでも膨大な数の資料が来る。メディアとしてはあらゆる情報をキャッチしたいが、重要な情報かどうかの判断は一瞬で行う。故に、分かりやすくPRされたメールタイトル、空けずに内容が分かる配送物、情報が上手に整理された文面など、工夫している広報は結果も違っているだろう。


6:仕事が速い

これはどんな仕事でもそうだが、相談した案件の返事は速い方がありがたい。そして、普段からやりとりが速い広報には、何か急ぎの案件が出てきた時「あの人なら対応してくれるかも」と連絡を取ることとなる。つまり、仕事が速い広報の会社は露出が多くなるのだ。


7:連絡するメディアについて勉強している

これはPR会社の人に多いのだが、時々、なんでうちに電話してくるのだろう?と思う人がいる。うちはそういうサービスをしていませんが、と伝えると「そうなんですか?」という感じ。連絡するメディアについて全く調べず、見もせずに電話をしてきているのは明らか。それでは信頼されないし、何よりツメが甘そうで不安だ。


8:むちゃくちゃな要求をしない

ごくたまに、できっこないでしょ、という希望を言う広報がいる。自分の会社、あるいは自分の成績のことしか考えておらず、メディアの事を全く考えていない。呆れ、また、がっかりするし、こんな広報では、この会社は気の毒だなぁ、、、と思ったりする。ただ、新たな提案が悪いわけではない。本当にデキる広報は、例えば前例のない提案でも、やる価値のあるものを持ってきてくれたりする。この差はあまりに大きい。

 

9:メディアに相談できる

掲載の相談ではなく、PRの仕方や、プレス会の実施について困った時、相談をしてくる方がいる。相談されれば、こちらも誠意に対応するし、メディア側の意見が反映されることになるのだから、PR効果が高い結果となる。もちろん闇雲に質問・相談するべきではないし、そもそも自分の中で解決できていれば相談する必要もないから、マストなスキル・特徴ではないが、前提として、メディアと何でも話せる関係が築けているという点は大きい。


10:最後に、自社・商品・サービスへの愛

これは一番大事なことだ。愛があればそもそも詳しくなるし、詳しくなればまた愛も深まるだろう。そして、何より楽しく仕事ができるだろう。明るく前向きに会社・商品・サービスを紹介してくれると、その良さはこちらに伝わってくる。愛は、伝わる。逆に、いくら詳しくとも「そういや、こういうのもあります」的な愛の薄さだと、その薄さのままメディアに伝わる。大したものではなさそうだな、と。ぜひ、会社・商品・サービスに愛を持って、伝えていただきたいのだ。


と、途中からは「こんな広報は嫌だった」になってきている気もするが(笑)、メディアと広報がうまくやっていくためにと、腹を割った話を書いてみた。

キラキラしていようがいまいが、各社の広報スキルが上がり、メディア側もより良い紹介ができ、消費者が喜び、企業に還元できれば、と願う。


広報の皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。