健康寿命70歳の衝撃…『死ぬまで健康でいられる5つの習慣』を読んで

「日本人は寿命が長い」という話は日本人なら誰もが聞いてきたことだろう。事実、平均寿命は男性80歳、女性86歳という。

だから「まだ人生半分もあるや」と思っていたが、脳神経外科医である菅原道仁先生が記した書籍『死ぬまで健康でいられる5つの習慣』を読んで『はじめに』から愕然とした。

死ぬまで健康でいられる5つの習慣

死ぬまで健康でいられる5つの習慣

 

 寝たきりなど、介護を必要としない状態の『健康寿命』はなんと、男性70歳、女性74歳なのだという。

つまり、体が不自由な状態で生きる時間が10年とかなのだ。これってかなりショッキングなことではないだろうか。

著者の菅原先生は多忙の中、All About News Digで記事を書いたり、こうして書籍を出したり、TV番組でコメントするなど、ひっぱりだこの医師だ。

本当に忙しいだろう中、どうしてここまで活動されるのかと思うが、そこには明確な意思があった。

詳しくは、下記記事にも記されているが、日本における救急車の出動は1年間に約580万台。なんと5.5秒に1台、救急車が出ているというのだ。

allabout.co.jp

時々、救急車で病院をたらい回しにされた、という話があるが、現場はハードな中、頑張っているが足りていない状況なのだという。

それを改善するため、健康な人が増えれば、という熱い思いがあり、先生はWebサイトに記事を書き、書籍を出すのだ。

本当の寿命まで、可能な限り介護を必要せずに生きよう、ということをこの書籍のタイトル『死ぬまで健康でいられる』は言っていて、そのためにすべきことが記されているが、これが最新の情報が詰め込まれ、かつ、かなりロジカルだ。

死因の多い順の対応法、発症確率の高い遺伝性病気の対応法など、納得感がある。

漠然と「健康に良い生活をしましょう」というのではなく、ピンポイントでその人が気をつけるべき健康法が記される。

4章では、様々な兆候から病気を類推する。頭痛といっても、痛み方や場所で様々な病気の可能性・対応法があるのだな、と驚くが、全部を覚えるのはなかなか困難。それゆえ、一家に一冊あって、通読した後、何かの際にページをめくれると安心な本だ。

読み終わって「健康に生きる」ために気をつける点が具体的が分かったし、日常の様々なポイントでの意識が変わった。

健康に生きることは自分のためだけでなく、家族や友達・同僚などのためにもなるだろう。

人生、最後の最後まで、自由に楽しみたい!