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三拍子揃った“クラフトビール” RISE & WIN、東麻布にオープン

グルメ

ブームを超え、もはや定着してきた感のある“クラフトビール”。

定義としては「小規模なビール醸造所で造られるビール」となるが、人気の理由はもちろん味であり、より正確な定義、もとい認識は“従来のビールとは異なった、こだわった個性派ビール”といえるだろうか。

そう、その本質は、本当にビールを愛す醸造家が「俺のビール」として造る極めて個人的なものと思う。

既存のものに満足するのではなく、「自分が飲みたいビールはこれだ」「自分が大切にしたいものはこれだ」と選ばれたライフスタイルの価値観によって造られたビールに共感し飲む。そんな面がクラフトビールの楽しみにはあると思うのだ。

 

 

徳島県上勝町にあるマイクロ・ブリュワリー「RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store(ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー バーベキューアンドジェネラルストア)」の話を聞いたとき、これまた本当のクラフトビールだと感じた。

上勝町は2000人を下回る四国で最も人口の少ない町ながら、ゴミゼロ運動(ゼロ・ウェイスト宣言)などの先進的な取り組みで日本のみならず海外からも注目されるという。

このブリュワリーでもそうした意識は高く、過剰な梱包や包装がないのはもちろん、捨てられた家具や健具を用いた建物で、廃棄対象である上勝特産の柚香(ゆこう)の皮をビールの香り付けに用い、また、繰り返す利用できるリターナブルボトルの採用など、リサイクル、リデュース、リユースの3Rを推進。これは意志の強いライフスタイルを象徴するだろう。

 

と、このブリュワリーがなんと東京に出店した。

そのお店「RISE & WIN Brewing Co. KAMIKATZ TAPROOM(ライズアンドウィン ブルーイングカンパニー カミカツ タップルーム)」では3種のオリジナルビールを楽しむことができる。

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LEUVEN WHITE」はベルジャンホワイトスタイルながら、先に記した柚香のピールを使用。繊細な爽やかさをもたらす。

PALE ALE」はホップのバランスの良い、優しい仕上がり。「PORTER STOUT」はこれまた少し個性的でくどさのない飲みやすい仕上がり。コーヒースパイスを加えているのだとか。

どれも共通するのが、なめらかで優しい仕上がりということ。仕事帰りに、気の置けない仲間とホッとリラックスして飲むのに相応しいような、とげとげしさの全くない、優しい、フレンドリーなビールなのだ。今後「IPA」も加わる予定というのも楽しみだ。

 

食べ物は「骨付き阿波すだち鶏のオーブン焼」「鹿肉ソーセージグリル」、地元農家がセレクトした「ドライフルーツ盛り合わせ」と、これまた上勝ならではの個性的なビールに合う料理が揃う。

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店内は上勝の建物と同じく、中村拓志&NAP建築事務所が担当。古い建具のパッチワークで造られた窓枠や、鹿の角がついたタップ、そして上勝で伐採された樹齢400年の巨大杉のバーカウンターなど、雰囲気も唯一無二の個性あるクラフトなものだ。

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ビールに食事に空間に。“クラフト”の意気込みが三拍子そろった「RISE & WIN Brewing Co. KAMIKATZ TAPROOM」で、クラフトビールのまた新たな在り方を楽しみたい。

www.kamikatz.jp