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TWICEは少女時代を超えるのか?

K-POPの人気ガールズグループ「TWICE(トゥワイス)」が2017年6月28日に日本デビューすることが決まった。

SHIBUYA109や原宿駅でポスターが貼られ、また2016年10月24日にリリースされた3rdミニアルバム「TWICEcoaster:LANE1」の活動曲『TT』におけるダンス"TTポーズ"が女子中高生の間で人気という情報と共に各種メディアでも紹介されている。

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そんな中で、2010年に日本デビューし一大ブームを巻き起こした『少女時代』の"次世代トップアイドルグループ"や"NEXT 少女時代"といった言われ方もされているが、それは本当だろうか?

結論から言うと、それは分かりやすい喩えだと思うが、若干の違和感もあり、また誤解も生んでしまいそうだ。なぜか。

高い完成度を誇った『少女時代』

少女時代は、やはり圧倒的な完成度を誇ったグループだった。

シンクロナイズドスイミングが引き合いに出されるほどに揃ったダンスと、メインボーカルのテヨンを中心とした力強くレベルの高い歌とカラフルな声によるメロディーのパス回しは他グループとは一線を画すものがあり、活動の拠点を日本から韓国に戻した後に出された『I got a boy』や『Mr.Mr.』などで到達した凝縮された世界は、K-POPガールズグループの最高到達点と言える出来であり、今後もしばらく風化するとは思えない。

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youtu.beTWICEがいくら人気といっても、その偉業に叶うとは思えないのだ。

だが、TWICEの魅力は、別のところにある。

TWICEメンバーの選抜項目

TWICEは2015年5月5日~7月7日に音楽専門ケーブルTV「Mnet」において放送された公開オーディション番組「SIXTEEN」を通して生まれた。

大手音楽事務所JYPエンターテイメントに所属する16人の練習生からデビューするメンバーが選抜されていく、という内容で、その選考過程でしばしば語られたのが「カリスマ性」「スター性」そして「人間性」などの言葉。

中でも社長のパク・ジニョンがメンバーに対して「JYPからデビューするなら、いい歌手である前に、いい人間であってほしい」と伝え、実力ももちろんだが、それ以上に、メンバーに好かれるメンバーを選んでいったのは印象的だった。

事実、歌やダンスの実力が他の仲間より高いにも関わらず脱落したメンバーが複数名いた。

彼女たちは「歌が上手いがグループよりもソロでのデビューを目指す方がよい」、「今はまだ幼すぎるので、グループのことを考えられるようになるまで、もう少し待った方がいい」。そういった判断をされ、脱落していった。

そして選ばれたTWICEの9名(当初は7名でデビュー予定だったが、2名追加し9名となった)。

練習生期間の最長はジヒョの10年。最短の1年でメンバーに決まったミナもそれ以前にバレエを11年間続けており、歌もダンスも決して低いレベルのグループではないが、TWICEの魅力・強みは、やはり何より"人に愛されるアイドルとしての実力値の高さ"にあると言えるだろう。

そしてそのスター性は型があるものではなく、個人の資質を上手に出せているか、だ。

こうした打ち出し方の相違は、MVを比較してみても明らかだ。

例えば少女時代は、同じ衣装を着た少女たちが、完全にシンクロしたダンスを踊ることを強調している。

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一方、TWICEは、個々のメンバーの個性が伝わる衣装(コスプレ)を着て、全体よりも個々人を多く映し、その違い・個を強調しているのだ。

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そしてTWICEがブレイクするきっかけは、日本人メンバーであるサナの"愛され力"だった。

news.allabout.co.jp

少女時代とTWICEに共通すること

だが、両者には共通する要素も多い。

それはまず人数だ。少女時代が完成させた9人という数(現在少女時代は8名だが)をTWICEは受け継いだ。

そしてその9人のチームワークの良さ。少女時代が単に歌もダンスも上手なだけだったら、今ほどの圧倒的な存在にはならなかっただろう。彼女たちは同時にチームの強い結びつき、結束力を誇った。そして、このチーム力の良さをTWICEは確実に受け継いでいる。

TWICEは、この9人によるチーム力の良さと、個々人の強いスター性を発揮し、また若さでもって、登場しただけで場をパッと明るくさせるような、強烈な勢いで現在活躍している。

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お互いをどう思っているのか

TWICEは、少女時代のティファニーがソロデューした際、同時期に活動しており、楽屋に挨拶に訪れたことを喜びを持って報告していたし、また特にナヨンが少女時代テヨンをリスペクトしていることなどが知られている。

一方、少女時代のメンバーがTWICEに対してどう思っているのかというと、そのティファニーはTWICEの活躍を目の当たりにし「TWICEを見ながら『私はお姉さんなんだな』と感じた」と語った。

news.kstyle.comまた、テヨンは2016年に行ったソロのライブにおいて、唯一歌った少女時代の曲『Gee』の中で、TWICE『CHEER UP』の一節「シャシャシャ」を即興的に入れ込んだ。テヨンは自身のinstagramにおいて『TT』の振りを真似した動画のUPも行っている。

TWICEは少女時代に憧れを持ち、また目指す対象としてきただろう。一方、少女時代はTWICEの登場・成功に自分たちの過去を重ね合わせ、初めて自分たちを超える勢いを持つグループが登場したことを嬉しく思っているのではないだろうか。

少女時代は今年でデビュー10周年を迎え、2年ぶりのニューアルバムを出す予定があると言われている。

魅力は違えど、この稀有な両者がK-POP最強ガールズグループの座を占めるグループなのは間違いがない。

今後、特に今年2017年の両者トップグループの活躍が楽しみでならない。

 

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